日本、中国軍機の領空侵犯を初確認 外務省が抗議

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中国軍機「Y9」=2022年11月、珠海市/VCG/Getty Images

中国軍機「Y9」=2022年11月、珠海市/VCG/Getty Images

東京(CNN) 日本政府によると、東シナ海上空で26日、中国軍機による領空侵犯が初めて確認された。

防衛省が公開した地図によると、中国軍のY9情報収集機は同日、長崎県・男女群島の東側で長方形を描くように旋回。東から西へ向かう辺の延長線上で一時、男女群島から12カイリ(約22キロ)内の日本領空に侵入した。

同省は航空自衛隊の戦闘機を緊急発進(スクランブル)させたが、衝突には発展しなかったと述べた。

外務省は施泳・在京中国大使館臨時代理大使を呼んで厳重に抗議し、再発防止を強く求めたことを明らかにした。

林芳正官房長官は27日の記者会見で、中国による日本周辺での軍事活動は近年ますます拡大、活発化の傾向にあると指摘。中国軍機による領空侵犯は重大な主権侵害であるばかりでなく、安全への脅威でもあり、まったく受け入れられないと述べた。

日本領空に接近する中国軍機へのスクランブルはこれまでもたびたび繰り返され、防衛省によれば昨年度は479回に及んだが、軍用機による実際の領空侵犯は初めてとされる。

沖縄県の尖閣諸島沖では、2012年に中国当局の情報収集機、17年に海警局の船舶から飛行したドローン(無人機)が、それぞれ日本の領空内に侵入していた。

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