ベネズエラ当局、野党大統領候補に逮捕状 「テロに関連する犯罪」の疑い
(CNN) ベネズエラ当局が、7月の大統領選候補者だったエドムンド・ゴンサレス氏に対する逮捕状を出した。結果が物議を醸した大統領選後、野党の活動を取り締まる中での措置となっている。
同国検察は2日、ゴンサレス氏が「テロに関連する犯罪」を犯したとして逮捕状を請求した。同氏は野党のウェブサイトへの捜査に関する3度の呼び出しに応じていなかった。当該のサイトは選挙結果に異議を唱える投稿を行っている。
マドゥロ大統領は大統領選で勝利したと主張しているが、公式結果に対しては国外から懐疑的な声が広く寄せられており、野党側は自分たちが勝利したと訴えている。大統領選の直後、野党はウェブサイト上にゴンサレス氏の圧勝を示唆する票の集計データを公開していた。
CNNはデータを独自に確認できていないが、CNNスペイン語版に助言した複数の専門家によれば、データは野党候補の勝利を示しているように見えるという。
検察はX(旧ツイッター)に投稿した書簡で、ゴンサレス氏には「テロに関連する犯罪」の容疑がかかっていると述べた。具体的には「公的機関の簒奪(さんだつ)、公文書偽造、法令への不服従の扇動、犯罪及び陰謀への関与の扇動」が含まれる。
ゴンサレス氏は自身に対する告発を否定。検察は以前、野党指導者のマリア・コリナ・マチャド氏に対しても同様の犯罪の疑いで捜査を行っていると明らかにしていた。
マチャド氏は2日、逮捕の脅しは野党を結束させるだけだと強調した。