ベネズエラ、野党指導者らの捜査開始 大統領選巡る発言受け
(CNN) ベネズエラ検察は、大統領選候補者のエドムンド・ゴンサレス・ウルティア氏と野党指導者のマリア・コリナ・マチャド氏に対する捜査を開始した。サーブ検事総長が5日、声明で明らかにした。
検察によれば捜査の引き金となったのは、ウルティア、マチャド両氏が警察と軍に向けて「国民の側に」立つよう呼びかけたことだという。呼びかけは5日、ソーシャルメディアに投稿された公開書簡で行われた。
長く政権寄りの人物で固められているベネズエラ選管は、最近の大統領選で現職のマドゥロ大統領の勝利を宣言したが、それを証明するデータはまだ公開していない。選挙前の世論調査で優位に立っていた野党側は、自分たちが圧勝したと主張している。
検察は、野党側が「大統領選に勝利したとの誤った発表を行った」と糾弾。そのような発表は国の選管だけに認められていると付け加えた。
検察によれば、ゴンサレス氏とマチャド氏は「政府の役割の不正な行使、混乱をもたらす誤情報の拡散、法令違反への扇動、反乱の扇動、犯罪と共謀に向けた連携を行った疑い」で捜査される。
野党側はこうした捜査について公にコメントしていない。CNNはコメントを求めて彼らに接触している。
マチャド氏は先週、ゴンサレス氏が圧勝したと述べ、先月28日に実施された選挙の結果だと主張するデータへのリンクをX(旧ツイッター)に投稿した。
CNNは投稿された選挙データを独自に確認していない。
米国などの国々も、マドゥロ氏の敗北は「明らか」だとして、ゴンサレス氏を勝者と見なしている。マドゥロ政権は米国についてクーデターを画策していると非難するが、米国はこれを否定している。