逃亡続けたフィリピン人牧師を逮捕、性的虐待や人身売買容疑でFBIなどが指名手配
(CNN) 性的虐待や人身売買にかかわった容疑で米連邦捜査局(FBI)やフィリピンの捜査当局に指名手配され、3年前から逃亡を続けていたフィリピン人牧師のアポロ・キボロイ容疑者(74)が逮捕された。フィリピン内相がフェイスブックへの投稿で確認した。
キボロイ容疑者は新興宗教「イエス・キリストの王国(KOJC)」教会の創設者。国営メディアによると、フィリピン南部の都市ダバオで、側近4人とともに国家警察に逮捕された。
ダバオ警察はキボロイ容疑者と共謀者とされる5人を逮捕しようと、2週間以上にわたってにらみ合いを続けていた。
容疑者らが潜伏している教会の施設は約2000人の警官が包囲。ダバオ警察によると、信者らは警官に向かって石を投げたり、タイヤを燃やして道路をふさいだりして妨害行為を続けた。
最終的に、教会の施設から24時間以内に退出するよう命じる最後通告が出され、キボロイ容疑者らは4時間後に投降した。
容疑者らはその後、軍の航空機でダバオから首都マニラに近いケソン市の警察本部へ移送されている。
キボロイ容疑者は米国でも、性的人身売買組織を運営し、「永遠の天罰」と脅して若い女性にキボロイ容疑者との性行為を強要したとして、2021年に起訴されていた。