豪選手の五輪メダル4個が盗まれ所在不明 容疑者は逮捕
(CNN) オーストラリアのボート選手、ドリュー・ジン氏(49)が過去のオリンピック(五輪)で獲得したメダル4個を盗まれた。47歳の男が指名手配され、11日に逮捕されたが、メダルの所在は不明のままだ。
ジン氏は先週、南東部ビクトリア州の州都メルボルン市内の学校で講演した。警察によると、この間に止めてあった車の後部座席から、メダル4個とアクションカメラ、ヘッドホン、ウェットスーツが盗まれた。
メダルは、ジン氏が1996年のアトランタ五輪から2012年のロンドン五輪までの大会で獲得した金3個と銀1個。
ジン氏は6日、地元ラジオ局とのインタビューで「メダルは家族や友人たちにとって大きな価値があるけれど、保険をかけることはできない」「車の中に隠してあったが、車内はすっかり荒らされ、たくさんの物が壊されていた」と話した。
2008年北京五輪で獲得した金メダルを見せるオーストラリアのドリュー・ジン選手(左)/Gregory Bull/AP/File
同氏は「こういう物が売買される市場もあるのだろう」としたうえで、過去に盗まれたメダルが、何年後かに持ち主の元へ戻ったケースもあると指摘。「今回もそうなることを願っている」と述べた。
警察はメダルの写真を公開し、質店やインターネット上で売りに出る可能性があるとして注意を呼び掛けた。