イラン首都、親ヒズボラの看板が急増 揺るぎない支持を表明
(CNN) イランの首都テヘランで、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ハッサン・ナスララ師を描いた看板やポスターが急増している。ナスララ師は先月、イスラエルがレバノン首都ベイルートで実施した空爆によって死亡した。
記されている文言はさまざまだが、「神の勝利の始まり」や「これはジハード(聖戦)への道。それは勝利か殉教で終わる」などがある。
イラン・テヘランにある看板=9日/Fred Pleitgen/CNN
このようなポスターは、イスラエルの軍事的圧力にさらされてヒズボラが苦戦するなか、ナスララ師の殺害を受けても、イラン指導層のヒズボラに対する揺るぎない支持を示すことを目的としている。
イランの最高指導者ハメネイ師は、ナスララ師とは個人的にも近しい関係にあった。ハメネイ師は先週テヘランで行われた金曜礼拝には珍しく姿を現し、ナスララ師をたたえる一方で、イスラエルに対して実施したミサイル攻撃を正当化した。
建物に掲げられた横断幕=8日、イラン首都テヘラン /Fatemeh Bahrami/Anadolu/Getty Images
イランは現在、イスラエルからの報復に備えている。イランの政治指導者はイラン国内に対する攻撃があれば、厳しい対応を取ると警告している。