ロシア国防相、中国との会談で「共通認識」を強調
香港(CNN) ロシアのベロウソフ国防相は今週、中国を訪問し、中国国防当局の高官らとの会談で中ロ間の「共通認識」を強調した。
ベロウソフ氏は15日、北京市内で中国軍の制服組トップ、張又侠・共産党中央軍事委員会副主席と会談した。
ロシア国営タス通信によると、同氏はこの中で、両国が「共通の見解、共通の状況判断、共同でなすべきことは何かという共通認識」を持っていると述べ、戦略的なパートナー関係の強化と発展を目指す考えを示した。
中国国防省によると、張氏は会談で、中ロ両軍が関係を強化して相互の主権と安全上、開発上の利益を守り、世界と地域の平和、安定を協調して守るよう、改めて呼び掛けた。
ベロウソフ氏は14日に北京に入り、董軍国防相とも会談した。
中国とロシアはそれぞれ欧米との摩擦を抱え、合同軍事演習を強化するなど、安全保障上の協力関係を深めている。
ロシア国営メディアによれば、ベロウソフ氏が5月に就任してから、中国を訪れたのは初めて。来週には習近平(シーチンピン)中国国家主席のロシア訪問が予定されている。
習氏はロシアで開催される新興5カ国(BRICS)首脳会議に出席する見通し。中国外務省は訪問の計画を正式に確認していないが、ロシア政府は先月、中国の王毅(ワンイー)外相の話として、習氏が会議に出席すると述べた。