イスラエルに武器を供給している国はどこなのか?
ドイツ
ドイツは23年におけるイスラエルの武器輸入の30%を占めていたが、24年に入り、その供給は大幅に減少している。
23年10月時点で2億2000万ドルだった軍事援助は今年3月時点で110万ドルに減少した。
しかしドイツのショルツ首相は今月10日、イスラエルへの武器供給を停止していないとし、ドイツは「武器を供給してきたし、今後も供給する」と述べた。さらに、武器は「近い将来」イスラエルに届けられると付け加えた。
第2次世界大戦中に起きたナチスのホロコースト(ユダヤ人大虐殺)により、イスラエルの安全保障はこれまでドイツの外交政策の中核要素となってきた。
イタリア
SIPRIによると、イタリアはイスラエルにヘリコプターと銃を提供し、F35の部品製造を支援している。
タヤーニ外相は1月下旬、昨年10月7日以降、イスラエルへの武器輸送を停止していると語った。ただしSIPRIによると、それ以前に締結された契約は引き続き履行されている。
英国
英国政府は「イスラエルへの軍事品の輸出は少ない」としている。23年には2342万ドル相当のライセンスをイスラエルに付与したが、過去1年間で軍事装備ライセンスの一部を停止している。
ライセンスの停止はドローン(無人機)やF35戦闘機の一部部品の供給に影響を及ぼしたが、ハマスとの紛争で使用されていない、訓練目的などの物資の供給は停止していない。