ハイチ首都上空で旅客機に銃撃、航空各社が運航停止へ

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トゥーサン・ルーベルチュール国際空港の前を歩く旅行客=5月24日、ポルトープランス/Orlando Barria/EPA-EFE/Shutterstock/File

トゥーサン・ルーベルチュール国際空港の前を歩く旅行客=5月24日、ポルトープランス/Orlando Barria/EPA-EFE/Shutterstock/File

(CNN) 米スピリット航空の旅客機が11日、ハイチ首都ポルトープランス上空で銃撃を受けた。同国の外交筋が明らかにした。同社は銃撃の結果、乗員1人が「軽傷」を負ったとしている。

スピリットによると、米フロリダ州ローダーデールからポルトープランスに向かっていた便はドミニカ共和国のサンチアゴに緊急着陸。点検を行ったところ、機体に銃撃と一致する破損の兆候が見られたという。

軽傷を負ったとされる客室乗務員1人が医師の診察を受けた。他に負傷者の報告はない。スピリットは同機の運航停止及びポルトープランスとカパイシアンへ向かう他の便についても運航を停止すると発表した。

航空機追跡サイト「フライトレーダー24」のデータをCNNが検証したところ、銃撃された機体は空港の東に位置するポルトープランス近郊上空で550フィート(約168メートル)にまで高度を下げた後、素早く上昇し、滑走路を回避して飛行していた。

SNSに投稿された機内の損傷の痕跡/From Social Media
SNSに投稿された機内の損傷の痕跡/From Social Media

ポルトープランスの国際空港はこの事案を受け、稼働を停止している。外交筋がCNNに明らかにした。

ハイチを拠点とする民間のサンライズ航空はCNNの取材に答え、さらなる通告があるまで運航を停止しているとした。米国のジェットブルーとアメリカン航空も、ハイチと結ぶ発着便の運航を14日まで停止した。

ハイチでは、過去1年近くギャングの活動と政治的混乱が蔓延(まんえん)。先月には国連のヘリコプターがポルトープランス上空を飛行中に銃撃を受けるなど、外国の関係者を狙った直接的な暴力が横行している。米大使館の車両へギャングが発砲する事件も同月に起きており、この時は大使館職員20人が退避を余儀なくされた。

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