金総書記、自爆攻撃ドローンの量産を指示 国営メディア報道
(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記が、自爆攻撃型ドローン(無人機)の開発を「必須要件」とし、自国での量産を早急に開始するよう命じたことが分かった。国営メディアが15日に報じた。金氏はこの発言の前にこのドローンの試験を視察していた。
北朝鮮の国営メディアが公開した画像には、発射場にいる金氏と複数の当局者が写っている。車両や戦車が無人航空機と思われるものに破壊されている様子も捉えられているが、画像は同メディアによってかなりぼかされている。
国営メディアは、試験の一環として「さまざまな種類のドローンが標的を正確に攻撃した」と報じた。ドローンは「異なる攻撃範囲で使用」でき、地上や海中のあらゆる敵の標的を正確に攻撃するよう設計されているという。
国営メディアによると、金氏は、こうしたドローンの軍事活動での使用は世界中で拡大しており、当局は紛争の規模を問わず、ドローンが明らかな成功を収めていることを認識していると述べた。
金氏はまた、できるだけ早く連続生産体制を構築し、本格的な量産に入る必要があると強調。「このような外界の変化は、軍事理論の多くの部分の早急な更新を求めるものだ」と述べたという。
北朝鮮国営メディアが公開した写真。自爆ドローンの試験飛行の様子とされる。画像は公開前にぼかしがかけられている/KCNA
北朝鮮国営メディアによると、金総書記が自爆ドローンの試験飛行の視察中に当局者と話す様子/KCNA