英国人男性がロシア軍の捕虜に ウクライナ軍の越境攻撃に参加と国営メディア
(CNN) ロシア西部クルスク州でウクライナ軍側について戦っていた英国人の男性が捕虜になっていることが26日までに分かった。ロシアの国営メディアが報じた。
ロシア国営タス通信が軍の情報筋を引用して伝えたところによると、男性は22歳の元英軍兵士ジェームズ・スコット・リース・アンダーソンさん。
英外務省は「拘束の報道を受け、英国人男性の家族を支援している」と確認した。
ロシア国内のメディアで流れる動画の中では、自身をアンダーソンさんと名乗る男性が以前は英軍で戦っていたと説明。その後ポーランドへ渡り、バスでウクライナ国境に移動したと述べている。男性が発言を強制されているのかどうかは不明。
男性は2002年5月に生まれたとも話している。暗い場所に座り、自身の経歴やウクライナ軍のために戦うことを選んだ理由を尋ねられているようだ。動画は編集された箇所が多く、唐突にカットが入る部分も散見される。
これまで様々な国籍の元兵士を中心とする人々が、ウクライナ軍の外国人部隊に加わりロシア軍と戦ってきたとされている。
ウクライナ軍が今年8月に実施したクルスク州への越境攻撃は、ロシアが外国の軍隊に地上侵攻を許した第2次世界大戦以来初めての事例となった。
今月、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアが越境攻撃への対応としてクルスク州に5万人近い兵力を配備したと明らかにした。ある米当局者もCNNの取材に答え、ロシアが数万人規模の兵力を同州に集結させていると述べた。そこには最近合流した北朝鮮兵も含まれるという。