人質6人の殺害、ガザ攻撃が引き金になった可能性 イスラエル軍発表
(CNN) イスラエル軍は4日、パレスチナ自治区ガザ地区南部のハンユニスに対する2月の攻撃が引き金となって、イスラム組織ハマスが人質6人を処刑した可能性があると発表した。
男性の人質6人の遺体は8月下旬に収容され、その2日後にイスラエル軍は、全員が銃撃されていたことが分かったと発表した。ただ、それが死因だったかどうかは明らかにしていなかった。
これについてイスラエル軍は4日の発表の中で、6人の死亡は拘束されていた場所付近の攻撃に関連していた可能性が大きいとの見方を示した。
人質の死亡に関する調査について記者会見したイスラエル軍は、ハンユニスで2月14日に「テロ目標」を攻撃したが、付近で人質が拘束されていることは知らなかったと主張。「調査では、この攻撃の計画段階においても実行においても過ちは一切見つからなかった」と強調した。
人質となった6人/Hostage and Missing Families Forum/Reuters
その上で、検視などから判明した「最も可能性の大きい筋書き」として、人質と監視役はこの攻撃を生き延びたものの、攻撃が引き金となって戦闘員が6人の人質を銃撃した可能性が大きいと指摘。監視役もその後、居住していたトンネルの酸欠など攻撃の「二次的な影響」で死亡したと説明した。
イスラエル軍のダニエル・ハガリ報道官はその後、人質が攻撃の余波で死亡した可能性に言及。「もう一つの可能性として、人質はテロリストと共に二次的な影響によって死亡し、後に到着した別のテロリストによって銃撃された可能性もある」とする一方、「人質が攻撃前に殺害されていた可能性は低い」とした。
ハガリ氏によると、人質が殺害されてから検視が行われるまでの間に相当の時間がたっていたことから、死因が銃撃だったのか、それとも攻撃の二次的影響だったのかは特定できなかった。