イスラエル空爆で11人死亡、北部で75日ぶりの支援物資 ガザ
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区中部で21日夜、イスラエル軍による空爆があり、アクサ殉教者病院によれば、11人が死亡した。死者のうち数人は一つの家族だった。
病院の広報はCNNの取材に対し、ガザ中部デイルアルバラの東の家屋にも空爆があり、負傷者が出たと述べた。
イスラエル軍は声明で、軍がデイルアルバラの人道地域に位置する建物で活動していた「イスラム聖戦のテロリスト」を標的とした空爆を行ったと明らかにした。軍はまた、報告されている死傷者数が軍の情報とは一致しないと主張した。
イスラエル軍はさらに、ガザ北部の以前は学校だった「ダラジ・トゥファ地区の司令部内」で活動していたイスラム組織ハマスのメンバーに空爆を実施した。
ガザの民間防衛当局は22日、避難先となっていた現場から6人の遺体と多数の負傷者を収容したと述べた。
イスラエル軍はまた、ガザ北部ベイトラヒアで地上作戦を行っていると明らかにした。地上と地下で、テロリストやテロリスト関連のインフラを排除したという。
ガザ北部ベイトハヌーンでは、支援が75日以上途絶えていた地区に国連の輸送トラック9台が到着した。国連世界食糧計画(WFP)によれば、ボトル入りの水を積んだトラック2台と、小麦粉と缶詰を積んだトラック7台で構成されていた。
食料を必死に求めるパレスチナの人々=ガザ南部ハンユニス/Abdel Kareem Hana/AP
食料価格が高騰し、ガザの人道状況は悪化の一途をたどっている。
CNN取材班のプロデューサーは21日、ガザ中部のNGOの施設で、食料を求める人の長蛇の列を目撃した。
並んでいた女性のひとりは、子どもたちの食べ物を確保するために列に並んだと語った。小麦粉など必需品を買う余裕がなかったためだという。「もし、慈善活動がなければ、状況は耐え難いものになっている」