ハマス、解放する人質のリストを承認 ロイター報道
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の停戦交渉に関連して、パレスチナのイスラム組織ハマスが解放するイスラエルの人質34人のリストを承認したとロイター通信が伝えた。
ロイター通信がハマス関係者の話として5日に伝えたところによると、人質の解放は、イスラエルのガザ撤退および恒久的な停戦に関する合意成立を条件とする。
人質と引き換えに解放されるパレスチナ人囚人の人数や身元については、まだ交渉が続いている。
一方、イスラエル首相府は「ハマスはまだ人質のリストを提示していない」とする声明を発表した。
解放の対象となる人質の身元や生死は不明。イスラエルはCNNに対し、生きている人質全員のリストをハマスからまだ受け取っていないと説明していた。
停戦と人質解放に向けた間接的な交渉は数日前にカタールの首都ドーハで再開した。しかしイスラエルとエジプトの当局者によると、これまでのところ、交渉が進展する兆しはほとんど見えていない。
ハマスは12月5日の時点で人質100人をガザで拘束していた。イスラエル首相府によると、ガザで拘束されている人質のうち少なくとも36人は死亡したと思われる。
イスラエルのガザに対する攻撃は5日も続いた。
ガザ市民防衛当局によると、ガザ北部の住宅の建物に対する攻撃では一家12人が死亡した。まだがれきの下敷きになっている住民もいる。
現場を撮影したCNNの映像には、がれきを必死にかきわけて捜索救助活動を行う人々が映っている。住民はCNNの取材に対し、子ども1人が救出されたが、まだ11人が行方不明になっていると語った。