イスラエル、停戦合意の崩壊を警告 ヒズボラの南部撤退なければ

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CNNがリタニ川を現地取材

(CNN) イスラエルは7日までに、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの間に成立した停戦合意について、ヒズボラがレバノン南部のリタニ川以北へと撤退しない場合、合意が崩壊する可能性があると警告した。ヒズボラの撤退は停戦合意の重要な規定のひとつ。

停戦合意はおおむね維持されているものの、イスラエルとヒズボラは繰り返し、合意に違反していると互いを非難している。

イスラエルとヒズボラは、昨年11月27日から少なくとも60日間にわたり戦闘行為を停止することで合意している。この間に、ヒズボラの戦闘員はイスラエルとレバノンの国境から40キロ離れた位置に撤退する一方、イスラエルは地上軍をレバノン領から引き揚げるとされる。

停戦合意の規定では、1月26日までに、リタニ川以南に存在する兵力はレバノン軍と国連の平和維持軍だけとなる。

イスラエルのカッツ国防相は5日、「もしヒズボラがリタニ川を越えて撤退しなければ、合意は成立しない」と述べた。カッツ氏は、イスラエルは停戦合意の維持を求めており、イスラエル北部の住民の安全な帰還を保証するため、妥協のない完全な履行を継続すると語った。

ヒズボラの最高指導者カセム師は4日、60日間の停戦期間を順守するかどうかは、ヒズボラの判断に委ねられていると述べた。

カセム師は、イスラエルの停戦合意違反に対するヒズボラの忍耐力が限界に達するかもしれないし、あるいは、現状が維持されるかもしれないと指摘。「我々が行動を決意すれば、それはすぐにわかるだろう」と述べた。

停戦合意が成立した後も、イスラエルとヒズボラとの衝突は繰り返し起きている。イスラエルがレバノン南部に複数回の空爆を実施する一方、ヒズボラはイスラエルの停戦合意違反を理由にイスラエル領への攻撃を行っている。

国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)は、停戦合意から1週間と経たないうちに、イスラエルが停戦合意に「約100回」違反したと発表していた。

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