駅構内でスマホのスピーカーで通話、男性に3万円の罰金 フランス
(CNN) フランスでこのほど、男性が駅で携帯電話のスピーカーを使って通話したことで、200ユーロ(約3万円)の罰金を科せられる出来事があった。
この男性は、CNN提携局BFMTVの取材に対し、フランス西部のナント駅で今月2日に電車を待っている間にこの出来事が起きたと語った。
男性によると、携帯電話のスピーカー機能で姉妹と話していたところ、フランス国鉄(SNCF)の職員が割って入ってきて、スピーカーをオフにしないと150ユーロの罰金を科すと言った。
男性は最初、冗談だと思ったという。
しかし、「職員は気分を害したようで、書類を取り出して罰金を科した」。
男性がその場で支払わなかったため、罰金は200ユーロに引き上げられた。
公共の場でヘッドホンをせずに通話をしたり動画を見たりすることは、多くの人をいら立たせる現代の習慣だ。掲示板サイト「レディット」では最近、「ひそかに人を批判したくなるときは?」との質問に「誰かが静かな場所でヘッドホンをせずにTikTok(ティックトック)を大音量で見ているとき」という回答が書き込まれ、1万3000件もの支持を得た。
英国のエチケットの指南書「デブレット」は2023年、携帯電話の使用に関する新しいルールを記した記事を公開。
そこには「通話は自分だけのものにすること。公共の場でビデオ通話をする場合(または単に電話を耳に当てるのが面倒な場合)、ヘッドホンまたはイヤホンを使用する必要がある」「誰も通話を強制的に聞かされるべきではない。迷惑なほど気が散り、うっとうしく気まずい思いをする恐れがある。通話の相手は、自分の会話が電車の車内にいる不本意な盗聴者たちに聞こえていると気づいたら、抗議するかもしれない」と書かれている。