欧州首脳、緊急会合を開催へ ウクライナ戦争終結の動きから孤立の懸念

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ウクライナ南部ザポリージャ州でロシア軍に向けて発砲する兵士ら=1月11日/Reuters

ウクライナ南部ザポリージャ州でロシア軍に向けて発砲する兵士ら=1月11日/Reuters

(CNN) 欧州首脳らは17日、ウクライナに関する緊急会合を開催する。首脳らの間ではトランプ米政権がロシアと連携し戦争を終結させようとしていることで欧州が孤立するとの懸念が高まっている。

トランプ大統領がロシアのプーチン大統領との電話会談後、紛争終結に向けた交渉を「直ちに」開始すると発表し、米政権のウクライナ・ロシア担当特使を務めるケロッグ氏が欧州は関与しないと発言したことを受け、欧州は対応に追われている。

フランス大統領府は、同国のマクロン大統領が17日に「ドイツ、英国、イタリア、ポーランド、スペイン、オランダ、デンマークの首脳、欧州理事会議長、欧州委員会委員長、北大西洋条約機構(NATO)事務総長」と「非公式」の会合を開く予定だと述べた。

英国のスターマー首相はこの事態を国家安全保障にとって「1世代に一度の」危機と呼んだ。

スターマー氏は15日に発表された声明で「英国は米国と欧州の結束を保つよう努力する」と述べたと伝えられている。「同盟の分裂によって我々が対峙(たいじ)する外敵から注意をそらすことになる事態は許さない」

緊急会合のニュースは、トランプ氏とその高官らが最近、ウクライナ支援においてほぼ一致させてきた米国とNATO欧州加盟国の足並みを覆したことを受けたものだ。ロシアのウクライナ侵攻はまもなく丸3年を迎える。

トランプ氏は長年NATOを批判しており、欧州加盟国に防衛費の増額を求めてきた。米国と欧州加盟国との不均衡な関係は米国にほとんど利益をもたらさないという主張だ。

欧州連合(EU)の外相にあたるカラス外交安全保障上級代表は16日、X(旧ツイッター)で、EUはウクライナ支援と欧州の安全保障強化について「まもなく新たな取り組みを打ち出す」と述べた。

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