サウジ、米・イラン核協議の仲介役に前向き

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サウジアラビアの首都リヤドで会談するムハンマド皇太子(右)とイランのアラグチ外相=2024年10月9日/Saudi Press Agency/Reuters

サウジアラビアの首都リヤドで会談するムハンマド皇太子(右)とイランのアラグチ外相=2024年10月9日/Saudi Press Agency/Reuters

(CNN) 中東サウジアラビアが、トランプ米政権とイラン政府との間の核開発をめぐる新たな協議で仲介役を務めることに前向きな姿勢を示していることがわかった。

中東地域のイランの代理勢力は長い間、イランにとってイスラエルからの攻撃に対する「抑止力」と考えられていた。しかし、こうした代理勢力が大幅に弱体化したことで、サウジは、イランが核兵器の開発に向かう可能性があることを懸念している。サウジはトランプ大統領との緊密な関係を利用し、イランと米国との間に外交的な関係を構築する手助けをしたいと考えている。

サウジが正式な提案を行ったのかどうかは不明だが、こうした動きは、サウジが、かつての敵対国であったイランとの関係を改善し、潜在的な新たな合意に向けて交渉の場を確保したいという希望を抱いていることを浮き彫りにしている。

トランプ氏もイランと新たな協議に入りたいとの意向を示しているものの、イラン側の考えははっきりしない。イラン最高指導者のハメネイ師は先に、米国との協議について「賢くない」と発言していた。

サウジは表向きには、2015年に成立した米国やイランによる「核合意」を歓迎する姿勢を見せたが、非公開の場では、オバマ米政権(当時)がサウジが懸念するイランの中東地域での活動に対処できていないことに不満を示していた。サウジが懸念するのは、イランによるミサイル開発や、イエメンやイラク、レバノンでのイランの代理勢力であり、これらを中東地域の安定にとって脅威だとみなしている。サウジはその後、18年にトランプ政権(当時)が核合意から撤退したことについて歓迎する姿勢を示した。

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