ウクライナ軍事支援停止、「パトリオット」の弾薬枯渇か 民間人が弾道ミサイルにさらされる可能性

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破壊された建物から女性を避難させる消防士=2024年1月、ウクライナ・キーウ中心部/Anatolii Stepanov/AFP/Getty Images

破壊された建物から女性を避難させる消防士=2024年1月、ウクライナ・キーウ中心部/Anatolii Stepanov/AFP/Getty Images

ウクライナのシュミハリ首相は4日、「ロシアの弾道ミサイルに対処できるシステムはこれだけだ。修理、整備、弾薬、どの点でもウクライナを弾道ミサイルから守るパトリオットの提供にリスクがある」と指摘した。

「他のロシアのテロ攻撃手段についてはいずれも、ウクライナにある国内生産の装備やパートナー国からの供与品で破壊できる」という。

ロシアはウクライナに向けて定期的に弾道ミサイルや巡航ミサイルを発射しており、毎週のように都市部やエネルギーインフラ、民間施設を攻撃している。昨年夏には、首都キーウにある小児病院への攻撃に巡航ミサイルを使用した。

弾道ミサイルは放物線軌道を描き、大気圏外に上昇後、大気圏に再突入して目標へ落下する。極めて高速で飛行するため、迎撃は非常に困難となる。

一方、巡航ミサイルは航空機のようにジェットエンジンで推進する無人飛行体であり、地上や空中、海上から発射が可能。弾道ミサイルより小型で低空飛行するため探知しにくく、高速飛行できるタイプもある。

ウクライナが持つミサイルの在庫数や、追加物資がすでに米国から輸送中だったのかどうかは不明だ。

ウクライナ当局者は4日、CNNに対し、政府が保有するパトリオットのミサイルは数週間で底をつく可能性があると明らかにした。

前線にいるウクライナ兵も、パトリオットは失ってはならない重要装備だとすぐさま指摘した。

ドローン攻撃小隊のイエゴール・フィルソフ氏は、「我々の弱点は防空ミサイルにある。つまりパトリオットだ」「われわれ軍人ですら、前線で任務に従事する間、家族や後方をできる限りしっかり守ってほしいという思いはある」と話している。

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