イスラエル、ガザを広範囲に空爆 「軍事力拡大」しハマス攻撃と首相
(CNN) イスラエル軍が18日未明、パレスチナ自治区ガザ地区全域で一連の空爆を実施し、多数の死者が出た。同国のネタニヤフ首相がイスラム組織ハマスに対して「軍事力の拡大」を約束する中、不安定だった停戦は打ち砕かれた。
声明の中でイスラエル国防軍とイスラエル総保安庁は、「ガザにおいて、ハマスのテロ組織に属するテロ関連の標的に向け広範な爆撃を遂行中」と述べた。
ハマスの当局者は空爆で34人以上が死亡したと明らかにした。その上で、「停戦合意を一方的に終わらせた」とイスラエルを非難した。
ガザ民間防衛隊によれば、多くの人々が各地で爆撃を受けた家屋の瓦礫(がれき)の下に閉じ込められている。
ガザ市内では子ども5人を含む15人が死亡、20人以上が負傷した。民間防衛隊のバサル報道官が明らかにした。
ガザ中部では、難民キャンプへの爆撃の後、70人以上の負傷者が病院に到着した。病院側が述べた。
今回の空爆作戦は、イスラエルのネタニヤフ首相とカッツ国防相が命令。両氏はハマスが人質の解放を「再三にわたって」拒否し、調停の申し出も断ったと非難した。
首相府は声明で「現在より、イスラエルはハマスに対抗する際の軍事力を拡大する」と明言した。