「令和の米騒動」、価格抑制へ備蓄米を放出
農林水産省によれば、先月、備蓄米の放出の第1弾となる15万トンの入札が行われた。
江藤拓農林水産相は入札前、米の価格が非常に高額だとの認識を示しつつ、備蓄米が市場に流通すれば米の価格は最終的には下がるとの見通しを示した。
九州でディスカウントスーパーを展開するトライアルホールディングスはCNNの取材に対し、備蓄米の第1陣が一部店舗の店頭に並んだことを確認した。
ただ、米の品質に疑問を抱き、今回の備蓄米には手を出さないと語る人もいる。
69歳の女性はCNNの取材に対し、古い米だと聞いているので、買うつもりはないと答えた。米の価格が上がっていると知り3月初めに買いだめをして、価格が落ち着くまでまてばいいのではと考えているという。ただ、元の価格に戻るとは思えないとも言い添えた。
53歳の女性も、備蓄米については値段がかなり安くならない限り購入しないと語った。小麦の価格も上昇し、パンやうどん、パスタなど他の主食の価格も高騰していることから、質の良い米には多少の出費も惜しくないという。米のほうが腹持ちがよく、学齢期の子どもがいるのでお弁当には米が欠かせないとも述べた。