「令和の米騒動」、価格抑制へ備蓄米を放出

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店頭に並ぶお米の袋=埼玉県/Japan Soichiro Koriyama/Bloomberg/Getty Images

店頭に並ぶお米の袋=埼玉県/Japan Soichiro Koriyama/Bloomberg/Getty Images

東京(CNN) 日本では、米はほぼ全ての食事で食べられる。すしや菓子に使われ、発酵させてお酒になり、宗教儀式ではお供え物となる。マクドナルドでは、バンズを特製のごはんバンズにかえたものも登場した。

しかし、日本は米に大きく依存しているため、わずかな供給の混乱でも大きな影響が生じる。

ここ数年は、悪天候や熱波、台風、地震などの脅威が重なり「令和の米騒動」も起きた。

政府の統計によれば、2024年の米60キロの価格は約2万3000円で、2年前と比べて5割以上値上がりした。

政府は2月、こうした深刻な状況を受けて、21万トンの備蓄米を放出する方針を明らかにした。これは政府備蓄米の2割強にあたる。こうした備蓄米は今、スーパーなどの店頭に並び始めている。

政府は1995年に備蓄米の制度化を始めた。この2年前は予想外の冷夏によって米の収穫が落ち込み、海外からの米の輸入を余儀なくされていた。

備蓄米は2011年の東日本大震災と16年の熊本地震の際にも放出されたことがある。

インドやベトナム、タイなど、米を主食とするアジアの他の国々も米不足や価格の高騰から国民を守るため、米の備蓄を行っている。

中国は、緊急事態に対処して、必要に応じて価格を安定させるため、国民食ともいえる豚肉を備蓄している。

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