米企業で進む世代交代、時代に合わせて仕事場も変化
(CNN) 米国では1979~1997年生まれの「Y世代」と呼ばれる働き手の数が増える一方、これまで企業を支えていた1946~64年生まれの「ベビーブーマー」が職場を離れつつある。こうした世代交代の動きが進めば、フォーマルな会議室は消え去り、開放的なスペースが増えるなど、仕事場の風景も大きく変わりそうだ。
米オフィス用家具大手Knollで職場関連の調査部門のシニアディレクターを務めるマイケル・オニール氏は「米国では大規模な世代交代が起こっている。ベビーブーマーが職場を去りつつあるが、これはつまり、我々は職場というものを考え直す必要があるということだ」と指摘する。
同社が2010年に発表したリポートによれば、向こう10年の間に、ベビーブーマーが約50%、Y世代が25%というこれまでの職場の中の人口比が逆転し、ベビーブーマーが25%、Y世代が50%になるという。
オニール氏は、新世代の労働者に対応して彼らを引きつけるためには仕事場がどのように変化する必要があるのか把握しようと、4世代にわたる1万5000人超を対象に仕事のパターンや好みについて40カ国で調査を実施した。
それによれば、Y世代は、「魅力のある仕事場」を最も重視し、「会議室の質」については最も重視しなかった。一方、ベビーブーマーはこの逆で、「会議室の質」を最も重視していた。
オニール氏は「ベビーブーマーは、しっかりと準備した、顔と顔を直接合わせた会議を好む」と指摘。そのために、会議室の質が重要になるという。