ユーロ圏2月の失業率12% 過去最悪の水準を更新
香港(CNNMoney) 欧州連合(EU)は2日、2月のユーロ圏諸国の失業率が過去最悪記録を更新し、12.0%に達したことを明らかにした。
ユーロ圏の失業率は1月に過去最悪の11.9%を記録したと伝えられていた。今回の発表では、この数字も12.0%に修正された。
圏内の失業者は約1900万人に上り、南欧を中心に前年同月比180万人の増加となった。このうち360万人が25歳以下。若年層の4人に1人が失業している計算だ。
欧州経済はキプロスへの金融支援を巡る混乱などの影響で、今期も改善は期待できないとの見方が強い。欧州中央銀行(ECB)は週内にキプロス支援で合意が成立してから初めての理事会を開く。
イタリアが今年の国内総生産(GDP)成長率の見通しを下方修正したほか、欧州委員会が景況感指数の悪化を発表するなど悪材料が相次ぐなか、ECBにさらなる金融緩和を求める声が高まっている。