米ユナイテッド航空、787の運航5月から再開を計画
ワシントン(CNN) バッテリーの相次ぐトラブルで運航を停止している米ボーイングの787型機(ドリームライナー)について、ユナイテッド航空が5月から運航を再開する計画をCNNに明らかにした。当局による承認を見越した動きとなる。
米航空大手のユナイテッド航空が運行再開の見通しを示したことで、各国の航空会社も追随する公算が大きい。
ユナイテッド航空は5月31日から787の運航を再開予定。同社広報は「現在は国内便の運航計画を作成する過程にあり、承認と改良作業の予定がはっきりすれば、追加でスケジュールを変更する」と説明する。また国内便だけでなく、国際便の運航も計画しているという。
787は米国と日本でバッテリーから発火するなどのトラブルが相次ぎ、1月から運航を停止している。ボーイングは同機のリチウムイオンバッテリーシステムを改良し、このほど試験飛行を完了。運行再開のためには米連邦航空局(FAA)が試験の結果を検証し、新しい設計を承認する必要がある。
ラフード米運輸長官も、新しい設計の安全性をボーイングが実証しない限り、運行再開は認めないと表明していた。
1月の時点で運航されていた787は各国の航空会社を合わせて50機のみだったが、ボーイングは数百機を受注している。