世界一の高層ビル完成後に景気後退? 次は中国か

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「天空都市」(左)「ブルジュ・ハリファ」(中央)などの高層ビル

「天空都市」(左)「ブルジュ・ハリファ」(中央)などの高層ビル

96年にはマレーシアに高さ452メートルのペトロナスタワーが登場し、世界一となった。それから1年4カ月後にアジア通貨危機が襲い、同国の株価は大幅に下落した。

ドバイはブルジュ・ハリファが828メートルの高さに達した09年10月からわずか2カ月後に債務危機に陥った。

ニューヨークのエンパイアステートビルや世界貿易センター、台湾の台北101といった高層ビルも、同様の経済状況に遭遇している。

ローレンス氏の指摘によれば、高層ビルの建設と景気後退はともに、信用拡大と密接に関連する。中国は08年、世界金融危機の広がりを受けて金融緩和策に踏み切った。その影響で建設ラッシュが起きた結果、中国は今後4年間で世界の高層ビル建設の4割以上を占めることになると、ローレンス氏は指摘する。上海では先週、中国でトップ、世界でも第二位の高さとなる上海タワーの主要構造部が完成した。

総工費15億ドルに上る天空城市の完成とともにバブル崩壊が起きれば、世界経済にも大きな影響を及ぼすことが懸念される。

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