人材求む! 急拡大するアジア航空市場、人手不足が深刻化

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しかし、それでもなおシャーマ氏は「訓練学校が明日すぐ100校新たに開設したとしても、まだ足りない。人材不足はそれほど深刻だ」と話す。

航空機製造最大手の米ボーイングが昨年8月に発表した市場予測によれば、2032年までの20年間で50万人近い民間航空機パイロットが必要になるという。特にアジア太平洋地域ではパイロット需要が急激に拡大する見込みで、19万2300人のパイロットが新たに必要になるとされる。

同社はすでに問題解決に向けて動き出しており、提携する航空各社とも協力して、世界各国でパイロット訓練学校を運営している。

アジア市場を巡ってボーイングと争うのが欧州航空機大手エアバスだが、同社とシンガポール航空は先ごろ、シンガポールに飛行訓練センターを設立すると発表。パイロット育成の分野でも競争を展開する。

ただ、パイロット不足以上に懸念されているのが、整備士など地上スタッフの人材難だ。

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