水と電気とネットを供給、「ワットリー」がアフリカを変える
特許技術
ワットリーの動力源は、モジュールの表面に設置されたソーラーパネルから取り込む太陽エネルギーで、このエネルギーが140キロワットの内蔵バッテリーを通じて電気に変換される。
このバッテリーが、ワットリーの水処理システムの動力源になっている。このシステムはグラフェンを使ったフィルターで水をろ過した後、沸騰させ、蒸留する。このシステムで、1日5000リットルの安全な飲み水の供給が可能だ。
またこのバッテリーは、半径800メートル以内で無線インターネット接続が可能なハブや、電子・モバイル機器のための充電器の動力源にもなっている。
開発者らによると、ワットリー1台を15年間使用した場合に削減できる温室効果ガスの排出量は2500トンに上り、これは石油5000バレル分に相当するという。
同社はすでにガーナの農村部で試作品のテストを行っており、今後はナイジェリアとスーダンを皮切りにアフリカ大陸全体にワットリーを普及させる計画だ。