水と電気とネットを供給、「ワットリー」がアフリカを変える
現地のパートナーや外国人投資家
アッティサニ氏は今年7月、見込み客や投資家らに、長さ40メートル、重さ15トンという、より規模の大きなワットリーの最終設計を発表する。
アッティサニ氏は「すでに複数の大企業の支持を得ているが、まだ企業名は明かせない」とし、大手の携帯電話会社やエネルギー関連会社が興味を示していると述べるにとどまった。
またこのプロジェクトは、欧州連合(EU)の研究イノベーション計画「ホライズン2020」から140万ユーロ(約1億6600万円)の出資を受けている。
EU報道官は「このプロジェクトは、特にアフリカにおいて多大な社会的、経済的効果をもたらす可能性がある」とし、さらに次のように続けた。
「このプロジェクトの目的は、クリーンなエネルギーと水という生命維持に欠かせない2つの資源を切に必要としている国の人々にこれらの資源を提供し、(中略)最終的には数百万人の生活水準の向上に貢献することにある」
しかしアッティサニ氏は、この機器を広く普及させるには、地元の非政府組織(NGO)や市民社会の協力が必要と訴える。
アッティサニ氏は「いかなる技術も人的要因なしに世界は変えられない」とし、「現地のパートナーがロジスティックスを担い、宣伝を行い、教育に関与し、機能を活用することになる」と付け加えた。