エアアジア機、激しい振動で引き返す 乗客に「祈り」呼びかけ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
操縦士による誘導路への誤着陸は過去にも複数回発生している

操縦士による誘導路への誤着陸は過去にも複数回発生している

(CNN) オーストラリア西部パースからマレーシアに向かっていた格安航空エアアジアXの旅客機(エアバスA330-300型機)が25日、エンジントラブルによる機体の激しい振動に見舞われて、パースの空港に引き返した。

乗客のダミアン・スティーブンズさんはCNNの取材に対し、「出発から1時間15分ほどたったころ、バンという大きな音が聞こえた」と証言。「引き返す間の2時間近く、ずっと振動が続いた」「ひどい振動で、とても怖かった」と振り返った。

同機は乗客359人を乗せて現地時間の午前6時40分にパース空港を出発し、午前10時ごろ、同空港に戻った。同空港の広報によると、操縦士がエンジンに技術的問題を認めたことから引き返して、無事着陸したという。

エンジンはロールス・ロイス製の「トレント700」で、トラブルが起きた原因は不明だが、高速回転するエンジンの内部で不具合が発生すれば、機体が激しく振動することがある。A330のような双発機は、どちらか一方のエンジンだけでも作動していれば、安全に離着陸できる設計になっている。

スティーブンズさんによると、操縦士は乗客に対し、祈ってほしいと2度呼びかけ、着陸までの約2分間は「身構えるよう」指示されたという。

着陸はスムーズだったといい、無事着陸すると機内から拍手が巻き起こった。操縦士は全員と握手を交わしていたという。

ソーシャルメディアには、座席がガタガタと激しく振動する様子を映したビデオも投稿され、「死ぬかと思った」というコメントが付いている。

トレント700のエンジントラブルは今月に入って2度目、5月以来では3度目になる。ロールス・ロイス広報は、「パートナーと連携して原因究明に努める」とコメントした。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「Business」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]