米ウォルマート、銃購入の最低年齢を21歳に引き上げ
ニューヨーク(CNNMoney) 米小売り大手ウォルマートは28日、同店で銃を購入できる客の最低年齢を21歳に引き上げると発表した。
発表によると、ウォルマートは銃乱射事件が相次いだ事態を受けて、火器販売ポリシーの改訂を決めた。火器や弾薬購入の年齢制限を引き上げて、21歳以上とする。この措置はできるだけ早期に実行に移すとしている。
同社の通販サイトでは、アサルト型ライフル銃の類似品の販売を、殺傷力のないエアソフト銃や玩具も含めて中止する。
2月14日に起きたフロリダ州の高校の銃乱射事件では、17人が死亡した。この事件をきっかけに、米国では銃規制強化を求める声が強まっている。
米スポーツ用品小売り最大手のディックス・スポーティング・グッズも同日、フロリダ州の事件で使われたようなアサルト銃の販売を中止すると発表し、火器購入の最低年齢を21歳に引き上げた。
ウォルマートは、今回の事件で使われたような「モダンスポーツ用ライフル」の販売を2015年から中止していると説明。アラスカ以外の州では短銃も販売していないという。銃を購入する客に対しては、事前の身元審査を義務付けている。
今回の事件以来、ソーシャルメディアでは全米ライフル協会(NRA)のボイコットを呼びかける運動が広がり、NRAとの関係打ち切りを表明する企業が相次いでいる。