トランプ氏、「貿易戦争は良いことで楽勝」と主張
ワシントン(CNN) 安全保障などを理由に鉄鋼やアルミニウムの輸入品に高関税を課す方針を表明したトランプ米大統領は2日、「貿易戦争は良いことであり、楽勝だ」との考えをツイッター上で示した。
「米国は取引するほとんど全ての国との貿易で数十億ドル単位の損失を被っている」とし、「例を挙げよう。ある国には1000億ドルを失っている。彼らは抜け目がない。もう貿易しなければ我々の大勝利だ。簡単なことだ」と述べた。
高関税案に関するツイッターへの書き込みは2日に3度行い、「鉄鋼業を持たなければ国家ではない」とも主張。「ある国が輸入する米国製品に50%の関税を課し、我々は入ってくる同じ製品に関税ゼロとしている」とし、「公平でもスマートでもない」とも続けた。
トランプ氏の方針発表を受け、株価は急落し、国内経済への悪影響を懸念しトランプ氏の顧問も反対を表明する事態ともなっている。
トランプ氏は高関税案を示した鉄鋼業界らの首脳との会談で、特定の国が除外されるのかは不明と指摘。その上で「人々は米国が他国にいかにひどい目に遭わされているのかをわかっていない」とも述べていた。