「ロシア軍艦発見」の韓国企業に詐欺の疑い、警察が捜査

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日露戦争中の1905年に沈没したとされるロシアの軍艦/Courtesy Shinil Group

日露戦争中の1905年に沈没したとされるロシアの軍艦/Courtesy Shinil Group

ソウル(CNN) 韓国の警察は7月30日、日露戦争中の1905年に沈没したロシアの軍艦を発見したと発表した企業について、詐欺の疑いがあるとして捜査を進めていることを明らかにした。同社の経営陣に対しては、韓国からの出国禁止を命じたとしている。

韓国企業のシニルグループは同月19日、日露戦争中の対馬沖海戦で沈没したロシアの巡洋艦「ドミトリ・ドンスコイ」(5800トン)を、韓国と日本の間の海底で発見したと発表していた。同艦は大量の金貨が積まれているとうわさされ、過去に何度も探査が試みられていた。

シニルグループは当初、同艦には最大で1340億ドル(約15兆円)相当の金が積まれているとの推定を発表していたが、26日の記者会見ではこの推定額を引き下げていた。

韓国株式市場では同社の発表を受けて、「第一製鋼」の株価が急騰した。ただ、第一製鋼では、ロシア軍艦の発見とは無関係だと説明していた。

しかし金融監督院は、シニルグループの経営者と前経営者が今月上旬に第一製鋼の株式を取得していたことを明らかにしたと、ロイター通信は伝えている。

CNNはシニルグループに取材しようとしたが、同社が公表していた電話番号はつながらなくなっていた。

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