アストン・マーチンのボンドカー、6.8億円で落札 秘密兵器も「本物」を搭載

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数々の秘密兵器を備えた「本物」のボンドカーが6.8億円で落札された/Simon Clay ©2019 Courtesy of RM

数々の秘密兵器を備えた「本物」のボンドカーが6.8億円で落札された/Simon Clay ©2019 Courtesy of RM

カリフォルニア州モントレー(CNN Business) 英人気スパイ映画「007」シリーズで主人公ジェームズ・ボンドが乗るシルバーのボンドカー「アストン・マーチンDB5」の1965年モデルが、このほど米国でオークションにかけられ、640万ドル(約6億8000万円)で落札された。ファンにはなじみ深い様々な秘密兵器を搭載した本物のボンドカーとして話題を呼んでいる。

オークションはカリフォルニア州モントレーで開催された。落札額は運営したRMオークションズに支払う手数料を含む。落札者の氏名は公表されていない。

当該のボンドカーは、映画「007 サンダーボール作戦」の宣伝用に製造されたが、実際に同作で使用されることはなかった。それでも攻撃用バンパーガード、オイル散布装置、煙幕、回転式ナンバープレートなど、劇中に登場した特殊機能が実際に備わっている。

偽の弾痕がついた後部の防弾シールド/Simon Clay ©2019 Courtesy of RM
偽の弾痕がついた後部の防弾シールド/Simon Clay ©2019 Courtesy of RM

前方のウインカーの内部から飛び出す機関銃は実弾こそ発射しないものの、酸素とアセチレンガスを使用して本物そっくりの銃声を鳴らすことが可能。さらにバックウィンドーを守るため垂直にせり上がる防弾シールドには、偽の弾痕が複数ついているという芸の細かさだ。

秘密兵器を操作するスイッチ類/Simon Clay ©2019 Courtesy of RM
秘密兵器を操作するスイッチ類/Simon Clay ©2019 Courtesy of RM

上記の装備は、車内のセンターコンソールに配されたスイッチ類で実際に作動させることができる。公道走行を認められている同車だが、おそらく運転中はこれらの機能の使用を控えるのが無難だろう。

映画に登場したオリジナルのDB5は、2010年に460万ドルで落札された。ただこの車は運転シーンの撮影に使用されただけで、ボンドカーならではの秘密兵器は実際には搭載されていなかった。

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