米バイオジェンとエーザイのアルツハイマー薬、米国で承認申請へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
バイオジェンとエーザイが共同開発しているアルツハイマー病の新薬が来年にも米国で承認申請される/Kristoffer Tripplaar/Sipa USA/AP

バイオジェンとエーザイが共同開発しているアルツハイマー病の新薬が来年にも米国で承認申請される/Kristoffer Tripplaar/Sipa USA/AP

(CNN) 米バイオ製薬大手バイオジェンは22日、エーザイと共同で開発しているアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」を米食品医薬品局(FDA)に承認申請する方針を明らかにした。

アデュカヌマブは臨床試験の最終段階に入っていたが、有効性を証明できる見通しが立たないとの判断から、今年3月にいったん試験が打ち切られていた。

しかしバイオジェンは同日、対象を広げた新たなデータ解析で、アデュカヌマブを投与した患者の一部に症状の悪化を抑える効果がみられたと発表。FDAには2020年の早い時期に承認申請することを目指し、欧州と日本の規制当局とも話し合いを続ける方針を示した。

米アルツハイマー病協会の最高科学責任者、マリア・カリーヨ博士は、バイオジェンが臨床試験の結果に基づき、アデュカヌマブの承認申請を目指すとの知らせに「勇気づけられた」と歓迎する声明を出した。

ただし専門家によると、承認を得るまでにはさらにハードルを越える必要があるとみられ、新薬は非常に高価になることも考えられる。

アルツハイマー病治療薬の開発では、これまでに米ファイザー、イーライリリー、メルク、ジョンソン・エンド・ジョンソンなど大手各社が臨床試験の断念を余儀なくされている。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「日本」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]