スエズ運河で座礁のコンテナ船、事故から3カ月経て出航

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スエズ運河を航行する大型コンテナ船「エバーギブン」=7日、エジプト/Mahmoud Khaled/AFP/Getty Images

スエズ運河を航行する大型コンテナ船「エバーギブン」=7日、エジプト/Mahmoud Khaled/AFP/Getty Images

ロンドン(CNN Business) 世界の海上交通の要衝、スエズ運河で座礁した大型コンテナ船「エバーギブン」が、1週間近く運河をふさぎ、世界のサプライチェーン(供給網)を混乱させた事故から3カ月超を経て出航した。

今年3月に6日間にわたってスエズ運河をふさいだ、全長400メートルのエバーギブンは現在、数億ドル相当の貨物を積載し、オランダ・ロッテルダムに向けて航行している。

同船の貨物主および保険会社の代理人を務める法律事務所の弁護士ジャイ・シャルマ氏によると、同船は事故で受けた損傷のため、通常よりも遅い速度での航行を余儀なくされるとみられ、ロッテルダムに約2週間かかる可能性があるという。

エバーギブンは3月23日にスエズ運河で座礁。数百隻もの船舶が滞留し、世界のサプライチェーンの逼迫(ひっぱく)に輪をかけることとなった。

同船は3月29日に離礁したものの、所有主の正栄汽船とスエズ運河庁(SCA)が法廷闘争を繰り広げる最中、運河近くのグレートビター湖に係留されていた。同庁は当初、9億ドル(約990億円)に上る損害賠償を請求したが、同庁の代理人を務める弁護士は4日、CNNに対して両者が正式合意に達したことを認めた。だが合意内容は明らかにされていない。

正栄汽船は7日、声明を発表し、スエズ運河庁が船舶を解放したことに感謝するとともに、今後も定期的に運河を活用していきたいとした。

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