飛行中の787機急降下、操縦室内の「うっかりミス」原因か 米紙

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チリのラタム航空が運航するボーイング787ドリームライナー/Brett Phibbs/AFP via Getty Images

チリのラタム航空が運航するボーイング787ドリームライナー/Brett Phibbs/AFP via Getty Images

ニューヨーク(CNN) オーストラリアのシドニーからニュージーランドのオークランドへ向かって飛行中の南米チリのラタム航空の旅客機が今月11日、突じょ急降下し、負傷者約50人が出た事故で、米紙ウォールストリート・ジャーナルは15日、操縦室内での「ミス」が原因だったとみられると報じた。

同機は米ボーイング社製の787型機で、突然の高度の急減は機体上の欠陥とは一切、無関係だった可能性があるとした。

同紙は、客室乗務員が食事を操縦室に運んだ際、操縦士の座席に備えられているスイッチを誤って押してしまったことが考えられるとした。

これが操縦士の電動式座席を動かし、その弾みでパイロットが予想外の操作を強いられて、機首を押し下げるなどの結果につながったとみられるという。操縦士はその後、機体の制御に成功、無事に目的地へ到着していた。

ウォールストリート・ジャーナルの記事は、急降下の原因調査で得られた予備的な証拠の説明を受けた米航空産業の複数の関係者の話に基づいている。

同紙は、ボーイング社が今回の事故を受け同型機を使用する各航空会社に改善措置を促す通達を出したとも報道。同社もこの事実を認め、通達では「操縦士の座席に配置してあるスイッチの点検などの要請」などが含まれたとした。

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