チリ前大統領、ヘリコプター事故で死亡 事務所が発表
(CNN) 南米チリのセバスティアン・ピニェラ前大統領が、同国でのヘリコプター事故で死亡した。74歳だった。
ピニェラ氏の事務所が6日に出した声明によると、同氏を乗せたヘリコプターはチリ南部のロスリオス州で墜落した。ヘリコプターには4人が搭乗していたがこのうち3人は生存。現在「危険な状態にはない」という。トーア内務相が明らかにした。
墜落時には地域一帯で雨が降っていたが、墜落が気象条件によるものだったかどうかは不明。ピニェラ氏の遺体はチリ海軍が回収した。
ピニェラ氏は2010~14年、18~22年の2期にわたりチリ大統領を務めた/Sebastián Vivallo Oñate/Agencia Makro/Getty Images
ピニェラ氏は2010~14年、18~22年の2期にわたりチリ大統領を務めた。
国葬が行われる見通しで、ボリッチ大統領は国を挙げて3日間の喪に服すことを宣言した。ただ服喪期間がいつから始まるのかはわかっていない。
チリでは大規模な山火事により120人以上が死亡しており、既に国を挙げた服喪の日に入っている。
ピニェラ氏はチリ国内と米ハーバード大学で教育を受けた。
実業家から政治家に転身し、米経済誌フォーブスによると所有する純資産は27億ドル(約4000億円)だったと推定される。1期目の大統領就任時には事前の約束を守り、自らの資産を売却したと同誌は報じている。
ピニェラ氏の死去を受け、ウルグアイのポー大統領やアルゼンチンのミレイ大統領は、X(旧ツイッター)を通じて追悼のメッセージを寄せた。