米ブラックロック、パナマ運河の港湾を香港企業から買収 トランプ氏憤慨の根源

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パナマ運河沿いのバルボア港/Enea Lebrun/Reuters

パナマ運河沿いのバルボア港/Enea Lebrun/Reuters

ニューヨーク(CNN) 米資産運用大手ブラックロックなどの企業連合が4日、パナマ運河の両端に位置する2港を香港の長江和記実業(CKハチソン)から買収することで合意した。

米国のドナルド・トランプ大統領は就任前から繰り返し、パナマ運河をパナマから「取り返す」と強調していた。パナマは米国との協定に基づき、1999年に同運河の運営を引き継いでいる。トランプ大統領はさらに、中国による一部の港湾の運営は、中国がパナマ運河を運営している証しだと主張していた。

4日に発表された合意に基づき、ブラックロックなどの企業連合はパナマ運河の両端に位置するバルボア港とクリストバル港をハチソンから228億ドル(約3.4兆円)で買収する。これは「原則合意」だとしている。ブラックロックなどはさらに、23カ国の43港についても運営権をハチソンから買収する。いずれの港も中国や香港では運営されていない。

トランプ大統領は1月の就任演説で「中国がパナマ運河を運営している。我々が同運河を与えたのは中国ではない。パナマに与えた。我々はこれを取り返す」と宣言。就任前の記者会見では、パナマ運河を再び支配するためには軍事力や経済力の行使も排除しないと言明していた。

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