災害時に生き抜くためのアイデア 国際デザイン賞候補から
暑い地域で長期的に水を確保したい場合は、イタリア人デザイナーが考案した海水蒸留装置が使えそうだ。太陽の熱だけでつぼの中の水を沸かして淡水化する。試作版では1日に5リットルの水が得られたという。
被災地にとって、飲料水の供給は最も重要な問題のひとつ。イスラエルのデザイナーは、家庭用の太陽熱温水器に貯まっている水を飲めば一家が数日間生き延びられるとのアイデアから、タンクに穴を開けるガンタイプの器具を開発した。
最もシンプルなアイデアが最も賢いアイデアであることもある。「Paklaot」もそんなアイデアの1つ。4つの金属製のパーツを使えば、ドアや机を運搬手段に変えることができる。
太陽光エネルギーを利用した照明器具「NOMAD」は、LED電球12個で従来の40ワット電球と同じ明るさになる。6時間の充電で6時間点灯するが、明るさを15%に抑えれば点灯時間は35時間まで延びる。灯油による火災や事故の絶えない途上国で、ランプの代わりに使うことも想定されている。