世界の空港で働く動物、セラピー犬からネズミ保安員まで

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英マンチェスター空港に数年にわたり住み続けたマスコット猫の「オリー」=同空港提供

英マンチェスター空港に数年にわたり住み続けたマスコット猫の「オリー」=同空港提供

ハヤブサ管制官

鳥は航空機にとって最大級の脅威でもある。鳥と衝突する事故は米国だけで年間1万4000回にも上る。

そこで航空機の離着陸時にハヤブサを巡回させて鳥を追い払うサービスを展開しているのがファルコン環境サービス社。経営者のマーク・アダム氏は「これなら鳥を殺さずに済む。ハヤブサと害鳥の食うか食われるかの関係を、自分たちのために利用する」と説明する。ハヤブサを使えば空港上空の広い範囲をカバーできるのも利点だという。

ヤギの除草係

米国にある2つの空港、ポートランド国際空港とシカゴのオヘア空港では、環境に優しい方法で芝生を管理しようと、試験的にヤギの群れを導入した。

除草剤を使う代わりに空港周辺の雑草を食べてもらうのが狙いで、「機械が使えない場所や雑草が生い茂っている場所、係員の安全性に配慮しなければならない場所ではヤギが有効な代替策になる」(ポートランド空港の広報)という。

オヘア空港では近くの施設で保護されていたヤギやヒツジ、ラマ、ロバ、アルパカを採用し、除草に当たらせている。雑草を減らすことで鳥などの営巣も防止できる。

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