体外受精の子犬が世界で初めて誕生、計7匹 米研究チーム
今回成功した体外受精技術は、アフリカに生息するリカオンなど絶滅が危惧される野生犬の保存にも役立つと主張。リンパ腫の発生率が他の犬と比べて高いゴールデンレトリバーなど特定種類の犬の疾患治療や人間の医療技術の進歩にもつながると期待している。
同学術誌が掲載した研究報告書によると、犬と人間に共通する遺伝的な障害や特徴は350以上あり、他の種と比べほぼ2倍の水準になっている。それだけに今回の体外受精技術の確立は人間の疾患の理解を深める上での貴重な材料にもなると期待している。
人間における世界初の体外受精児は1978年に誕生したルイーズ・ブラウンさんで、「試験管ベビー」として騒がれてもいた。