米病院、胎児を子宮から取り出し手術 「2度目の誕生」成功
ボエマーさんはそのまま出産するまでベッド上で安静を保ち、胎児は回復して順調に成長。妊娠36週に近付いた12週間後の6月6日、帝王切開で体重2400グラムの女の子が生まれた。女の子は両方の祖母の名を取ってリンリー・ホープちゃんと命名された。
リンリーちゃんはすぐに新生児集中治療室に運ばれたが、検査の結果、健康状態は良好と診断されて新生児室に戻った。
生後8日で2度目の手術を受けて、残っていた腫瘍もすべて摘出。数週間後に無事退院して、家族の待つ自宅に帰宅した。
キャス医師によると、その後のリンリーちゃんは健やかに成長している。同医師は以前にも同様の手術を成功させた実績がある。「その女の子は今7歳くらいだと思うが、カラオケでテイラー・スウィフトを歌っている」という。
妊娠半ばで娘が難病と診断されて一時は助からないと言われ、困難な手術を切り抜けたボエマーさん。「本当につらかった」と振り返りながら、姉たちと元気に遊ぶリンリーちゃんの笑顔に「あらゆる苦難を乗り切った甲斐があった」と目を細めている。