釣った魚目がけてホホジロザメがジャンプ、釣り船の目の前 米東部
(CNN) 米東部マサチューセッツ州沖の海上で釣りを楽しんでいた親子連れの目の前で、突如ホホジロザメが海上から飛び出して、子どもが釣り上げた魚に食らいつく出来事があった。
一行は20日、ボートをチャーターして同州のケープコッド湾で釣りを楽しんでいた。息子と一緒に参加したダグ・ネルソンさんによると、男の子の中の1人が持つ釣り糸に「かなり大きな魚」がかかった様子だったので、釣り上げる様子を撮影しようとカメラを構えたという。
ところが撮影したのは、かかった魚の後ろからホホジロザメが現れてジャンプし、空中で魚を奪った瞬間の映像だった。
このサメがホホジロザメだったことは、サメ保護団体が確認した。
ホホジロザメは毎年夏になるとケープコッド湾に現れる。ところが今年の夏は数が異常に多く、海水浴客のすぐ近くにまで出没している。
研究者が同湾付近で目撃したホホジロザメは、6月の最後の1週間だけで12頭に上った。
CNN系列局のWHDHによると、その数週間後には海岸付近を泳ぐ数頭のサメが目撃されたため、海水浴場として人気のあるケープコッド海岸が立ち入り禁止になった。
マサチューセッツ州沖に生息するホホジロザメは保護種に指定され、サメが餌とするアザラシも保護されていることから、両方とも個体数が増えている。
しかし2018年9月にはケープコッド海岸で男性がサメに襲われて死亡した。マサチューセッツ州で人がサメに襲われたのは、80年以上ぶりだった。