ロシアの2人組、英ヘンリー王子にいたずら電話 グレタさん装う
モスクワ(CNN) 英大衆紙サンは11日、ロシア人の2人組が環境活動家グレタ・トゥンベリさんを装って英ヘンリー王子にいたずら電話をかけ、王室の公務から退く決断について詳しく聞き出していたと報じた。
サン紙によると、いたずらを仕掛けたのはウラジミール・クラスノフ氏とアレクセイ・ストリャロフ氏の2人。ロシアではそれぞれ「ボバン」と「レクサス」の名で知られる。
2人からの電話に、ヘンリー王子はグレタさんとその父親と話しているものと思い込み、英王室とは「完全に袂(たもと)を分かった」と打ち明けたという。
2人組は昨年おおみそかと今年1月22日の2回にわたり、カナダ・バンクーバー島に滞在中のヘンリー王子に電話をかけたとされる。
英王室は、「ロシア人のいたずら者」に関するコメントは控えるとした。
サン紙が公開した音声記録には、ヘンリー王子が夫妻の直面する難しい選択に言及したとみられる場面が捉えられている。
ヘンリー王子は「時には正しい決断が容易なものではないこともある」と吐露。「今回の決断は確かに容易ではなかったが、息子を守るために家族にとって正しい決断だった」と言い添えた。
電話の中でどんな質問が出たのかは不明。公開されたのはヘンリー王子が回答したとされる部分のみだった。CNNは音声記録の信ぴょう性を確認できていない。
2人組は以前にも、俳優のホアキン・フェニックスさんや歌手のエルトン・ジョンさん、米大統領選の民主党指名争いに出馬中のバーニー・サンダース上院議員といった政治家や有名人にいたずらを仕掛けたと主張している。