5歳未満の子どもにはマスク推奨せず、WHOが指針
(CNN) 世界保健機関(WHO)と国連児童基金(ユニセフ)は24日、5歳未満の子どもに他人への感染を防ぐ目的でマスクを着けさせることは推奨しないとの指針を発表した。
WHOとユニセフは共同声明を通し、幼い子どもは大人に比べて感染しにくく、他人にもうつしにくい可能性があるが、「これは子どもの年齢によるかもしれない」と指摘。マスク着用に関する新たな指針を年齢別に示した。
5歳未満の子どもについては、専門家らの意見に基づく見解として、マスクは不要とした。米疾病対策センター(CDC)が2歳以上の子どもにマスク着用を勧める立場とは食い違っている。
6~11歳では個別のリスクに応じた判断が求められる。配慮すべき要因として、地域の感染状況や社会的、文化的背景、子ども自身のルールを守る能力、大人による適切な監督の有無、学習や心理社会的発達に及ぼし得る影響、さらにその子どもが持つ障害や基礎疾患が挙げられている。
一方で、12歳以上は大人と同じ指針に従わせるのが望ましいとした。
WHOとユニセフはさらに、どの年齢の子どもも発達障害など健康上の理由でマスク着用が難しい場合は強制するべきでないと強調した。フェースシールドで代用することもできるが、マスクほどの効果はないとしている。
また子どもの感染予防策としてはマスク着用だけでなく、対人距離の確保や手洗い、せきエチケットなども徹底させるべきだと呼び掛けている。