バイキングは金髪とは限らず、スカンジナビア以外の遺伝子も 通念覆す研究 

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バイキングは茶色の髪でスカンジナビア出身以外の遺伝子の影響も受けていた可能性があることがわかった/Jim Lyngvild

バイキングは茶色の髪でスカンジナビア出身以外の遺伝子の影響も受けていた可能性があることがわかった/Jim Lyngvild

ロンドン(CNN) 金髪をなびかせ、欧州中を暴れ回ったスカンジナビアの戦士たち――。そんなバイキング像の通念を覆す研究結果が、科学誌ネイチャーに16日発表された。

実際にはバイキングの多くは茶色の髪を持ち、スカンジナビア出身者以外の遺伝子の影響も受けていたという。

英ケンブリッジ大とデンマーク・コペンハーゲン大の研究チームは今回、6年間にわたり研究を実施。スカンジナビア地域やグリーンランド、英国で見つかったバイキングの骨格400点以上について、DNA技術を駆使した分析を行った。

その結果、バイキングは血統内にアジアや南欧出身者の遺伝子も持っていたことが判明した。

また、英スコットランドにあるバイキングの墓地では、地元住民がバイキング式の墓に埋葬されていたことも判明。これは地元住民が自らをバイキングと認識していた可能性を示す。

こうした発見について、研究チームはバイキングをめぐる先入観を打ち砕く成果だと語る。

ケンブリッジ大セントジョンズカレッジの研究員、エシュケ・ウィラースレフ氏は「今回の研究結果を受け、バイキングの実像に対する見方は修正される」と説明。「バイキングが実際にどんな外見だったのか、これまでは遺伝的に分かっていなかった」と述べた。

新研究により、金髪という伝統的なイメージは根底から覆された。実際にはバイキングの多くは茶色の髪を持っており、スカンジナビア以外の場所からの遺伝子流入の影響を受けていたという。

「バイキング」の単語は「海賊」を意味するスカンジナビアの言葉に由来する。バイキング時代と言った場合、中世の800年代から1050年代にかけての時期を指すとされる。

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