「世界で最も深い場所に沈む船」、米駆逐艦ジョンストンを潜水調査
今回のジョンストンの調査により、ベスコボ氏は世界で最も深い沈没船への潜水も成し遂げ、新たな記録達成となった。2日間で計16時間に及んだ調査の間中ずっと、ベスコボ氏がリミッティング・ファクターの操縦を担っていた。
ジョンストンは1944年10月25日、サマール海戦で大日本帝国海軍によって撃沈された。同海戦はレイテ湾海戦を構成する海戦のひとつ。米海軍歴史遺産コマンドによると、レイテ湾海戦は海戦史上最大級の規模で、日本海軍にとどめを刺す戦いになったという。
最初の交戦では、ジョンストンの火力が日本の巡洋艦を圧倒したが、ジョンストンの側も大きな損害を被り、弾薬は枯渇して、エバンス艦長自身重傷を負った。2時間半に及んだ戦いの末、ジョンストンは動力を失って日本艦によって包囲され、エバンス氏は乗組員に艦の放棄を命令。こうしてジョンストンは転覆、沈没した。