海中の古代都市遺跡から考古学的「財宝」見つかる、2400年前の果物の痕跡も エジプト
ギリシャから持ち込まれたとみられる豪華な陶磁器のほか、考古学者らを驚かせた副葬品は板編み細工のかごだ。中にはブドウの種やアフリカのヤシの果実がいっぱいに詰まっていたという。後者は墳墓の中でよく見つかるとIEASMは述べている。
IEASMによれば、これらの副葬品は2400年間手つかずで海中にあった。当時のヘラクレイオンにギリシャの商人や傭兵(ようへい)が居住していたことを示すものだという。
ヘラクレイオンは複数の地震に伴う海面上昇で、近隣の都市カノープスとともに海中に沈んだ。IEASMは1999年と2000年にカノープスとヘラクレイオンの調査をそれぞれ行っている。
今年の調査では、海に沈んだプトレマイオス朝のガレー船も見つかった。この船は紀元前2世紀、運河に停泊していたところ、近くの寺院から崩落した巨大なブロックが激突する形で沈没したという。