毛のない猫「スフィンクス」、平均寿命はわずか6.8年 新たな研究で判明

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カナダのオンタリオ州で生まれたオス猫を起源とする無毛の「スフィンクス種」/Max Rossi/Reuters

カナダのオンタリオ州で生まれたオス猫を起源とする無毛の「スフィンクス種」/Max Rossi/Reuters

(CNN) 学術誌「Journal of Feline Medicine and Surgery」に8日に発表された新たな研究によると、毛のない「スフィンクス」種の平均寿命はわずか6.8年で、家猫の中で最も短い。家猫は18歳まで生きることも珍しくない。

英王立獣医科大学(RVC)と台湾の国立中興大学(NCHU)の研究者らは論文で、これは「いくつかの品種特有の病気」に起因している可能性があると述べている。

「スフィンクス猫協会」によると、スフィンクスは、カナダのオンタリオ州で1966年に生まれ、「プルーン」と名付けられた毛のないオス猫を起源とする。

潜性(劣性)遺伝子による無毛種は猫の毛に敏感な人には向いている。しかし、皮膚細胞を生成するため完全にアレルギーを引き起こさないというわけではない。

一方、バーミーズとバーマンの平均寿命は14.4歳と最も長く、異種交配種の11.9歳、シャムの11.7歳が続く。

研究チームは、英国の獣医に登録され、2019年1月1日~21年3月31日の間に死亡した7936頭の猫の臨床データを調査した。

研究チームは史上初めて「任意の集団におけるさまざまな年齢層での余命と死亡確率を予測する」、猫種ごとの「生命表」を作成したと述べている。

論文によると、生命表は長年にわたり人間の公衆衛生に広く使用されてきたが、最近になって犬や猫にも使われ始めたという。

研究者らは「典型的な余命を理解することは、猫の全般的なウェルビーイング(心身の健康や幸福)を守るための最善の治療法について飼い主や獣医師が複雑な判断を下す際の材料になる」と付け加えた。

英国の猫の平均寿命は11.7歳で、メス猫はオス猫より1.33歳長生きすることも明らかになった。

純血種の猫は寿命が短く、体重が軽すぎたり重すぎたりする猫も寿命が短いという。

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